少年に問われるは「勇気」。『魔王 JUVENILE REMIX 01』 感想など
第一章 安藤
※ネタバレ注意
第一巻 2007年初版
全10巻となっております。
▼あらすじ
新都心計画に揺れる街「猫田市」で
周囲と合わせて日常を過ごしていた安藤は、
新都心化に反対する自警団
『グラスホッパー』のリーダーであり、
謎多き青年・犬養と出会う。
多くの人々が『グラスホッパー』に賛同しながら
思考停止で流されていく中、裏の顔を知った安藤は
見て見ぬふりをやめて向かい合う事を決意した。
犬養は世界を変える『正義の使者』なのか『魔王』なのか
変わる世界が本当に正しいのかを確かめるために―――。
▼登場キャラ
安藤
主人公。
過去のトラウマから出る杭とならないように、
傍観主義者になってしまった高校2年生
自分の考えを他人に話させる特殊能力『腹話術』の持主。
犬養
圧倒的なカリスマ性で自警団『グラスホッパー』を
率いる謎の青年。街を美しくするのが理想で、
自分を信じて対決していけば
世界だって変えられると豪語する。
安藤潤也
安藤の弟。彼女持ちリア充。
両親がいないためか兄に対する愛情が高め。
島
安藤のクラスメイトの友人
島・ザ・リッパー(袋とじ開けの天才)でエロ星人
要
安藤のクラスメイト
虐められているオタク系男子
犬養に心酔している。
満智子
3年生で安藤の先輩。
新聞部副部長。巨乳のお姉さん。
など
▼感想
周りに流されること、合わせる事で平穏に生きるのが一番良い
と考えていた安藤が自分の意志で周りに流されないように、
見て知って、考えて、行動しようとします。
街中の人たちがゆっくりと犬養が率いる『グラスホッパー』
によってジワジワと黒に塗り替えられていく。
そんな中、一人で立ち向かうと決めた。
安藤が能力を使って立ち向かうんですが
安藤の能力がとにかく地味すぎる。そこが良い。
その地味で使えなそうな能力でどう立ち向かうかが見ものです。
舞台は現代日本で、民衆はカリスマを求めているが
その裏に潜む危険性を傍観者視点で見ることで
怖さを改めて知るって感じですかね。
バトル漫画ではないのですが
こういう一対多って燃えません?
明らかに強大なモノに対して立ち向かう姿が格好いい。
▼難点(?)
絵柄にくせがあるので気に入らない人はとことんダメかもしれない
僕は好きですが。
価格:421円 |